ある女性の言葉から ～心理セミナーにて～
5月最後の日曜日の昼下がり、女性のための心理セミナーを行いました。
天気も良く気持ちのいい日でしたので、アウトドアや遊びに行くには最高の日曜日だったにもかかわらず、私のセミナーにお越しくださった参加者の方には感謝、感謝でございます。
セミナーというよりは座談会のような雰囲気で、一方的な話ではなく参加者からも活発に意見を出していただく中、ひとりの女性からふと出た言葉がありました。
その言葉をきっかけに、行動するための第一歩についてお話しさせていただきましたので、ちょっとそのことについて書いてみようと思います。
心のブロック ～できないと思えばできない～
さて、そのある言葉とは、どんな言葉だったと思いますか？
それは、誰でも口にする言葉。
『私は、〇〇できないから。。。』
というものでした。
ついつい言ってしまいますよね、この言葉。その女性は、本当はそれができるようになりたいと思いながら発した言葉でした。
誰でも口にするこの言葉の〇〇のところには、いろいろな単語が入ります。
私の場合ですと、こんな感じ。
『私は体硬いからヨガなんてできない。』
いや、ほんとにできないとずっと思っているのですが、でも、こう考えてしまうと本当にできなくなってしまうのです。
なぜなら、『できない』と言った瞬間から脳が本当にできなくなるための準備をしてしまうからなんですね。
おもしろいですね。本当はそれをしたいのに、人って口では『できない』と言ってしまうのです。
そして、『できない』と言っているのを察知して、自分自身でできない方向へ向かって行ってしまうのです。
なので、もしそれを達成したいなら、『できない』という言葉は口にしてはいけないんですね。
もちろん頭の中で考えてもいけません。
考えた瞬間に心のブロックができてしまい、達成するための努力をすることを自動的にストップしてしまうのです。
図式にしてみると… ～考えたことが起こるまで～
これは、私の心理学の先生がわかりやすく教えてくれたことですが、思考が現実になるというのは実は単純なことで、こんな図式で表わすことができるのです。
頭の中 ⇒ 感情 ⇒ 反応
〇 ⇒ 〇 ⇒ 〇
頭の中が思考、反応が現実ということですね。
いいことを考える（〇）⇒ 気持ちがワクワクする（〇）⇒ 実際にいいことが起こる（〇）ということを表しているのです。
そして、これは逆にいうと、うまくいっていないことをうまくいかせるためには、起こっていることを直そうとするのではなく、思考に働きかけることで反応を変えることができる、ということでもあります。
常に意識していよう！ ～ポジティブシンキングの前に～
ということで、思考が現実になるのなら、もちろんいいことを考えたほうがいいですね。
ですので、ポジティブなことを考えましょう。
と、言いたいところですが、その前に自分がどのような思考のクセがあるかを考えてみてください。
自分の考え方のクセを理解して、常に意識しておくことが大切です。
思考を現実にするためには、この「常に意識して考える」ということが大前提なのです。
いつも否定形で考えるクセがあるのに、前向きに考えるということをいきなりやろうとしても難しいのです。
自分は物事をどのようにとらえるクセがあるのか、意識してみましょう。
そして、クセがわかったらできるだけクセをなくし、頭の中をフラットな状態してからいいことを考えるようにしましょう。
思考についての究極の言葉 ～マザーテレサの教え～
最後に、私が尊敬するマザーテレサの言葉をご紹介したいと思います。
これは、思考について述べられたとてもとても心に響く言葉です。
ゆっくりと読んでみてください。
思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。
いかがですか？
思考は現実になるどころか、思考は運命にまでなってしまうのですね。
この言葉を思い出すたびに、本当に思考には気を付けなくてはと思います。
