今日のお花は、『紫陽花』
花言葉は、
『移り気』『浮気』『辛抱強い愛情』『高慢』『元気な女性』『無情』『自慢』
『あなたは美しいが冷淡だ』『あなたは冷たい』など
紫陽花は、私の大好きな花ですが、(私には大好きな花がたくさんあります。笑)こんなにたくさんの花言葉があるなんて知りませんでした。
でも、やはり一番有名で多くの人がイメージする花言葉は、「移り気」ですね。紫陽花は咲き始めの淡い黄緑色から、どんどん色が変わっていきます。その色の移ろいと心の変化とを重ね合わせた花言葉が「移り気」なのだと思います。
この紫陽花の花言葉のように、人の心は移り気なもの。人の心は移り気だから、悲しい思いをしたり、つらい思いをしてしまう人も少ないくないのではないでしょうか。
特に、恋愛においては好きになった人の気持ちが自分以外に向いていると悲しいものですね。初めから片思いも辛いですが、一度は相思相愛になった相手がいつの間にか自分とは違う人を好きになってしまって辛い思いをすることもあります。それは、恋愛中でも浮気ということになるでしょうし、結婚してからだと不倫と呼ばれ、移り気が原因で一生の愛を誓った相手が浮気してしまったと知ってしまうと、とても悲しくて辛いですね。このようなことは、あまりしたくない経験ですが、相手の移り気によってこんな悲しい思いをした人も多分たくさんいることでしょう。
でも、私は、だんだんと歳を重ねてきてから、移り気は誰にでもある自然の気持ちの変化なのだと思うようになりました。人の気持ちは変わるものなのです。一度は好きになったけど、違う人を好きになってしまう、時には浮気じゃなくて本気になってしまう。それほど人の心は変わりやすいんですね。
しかし、若いころの私は、恋愛中ならまだしも、結婚してからは移り気なんてあってはいけない、と思い続けていたのでかなり苦しい思いをしましたね。（もちろん浮気はいけませんが。）
実は、もう10年以上も前になりますが、ご近所の家族ぐるみで付合っていた人たちが集まった飲み会で、参加していた一人のご主人に「人の気持ちは変わるもの。結婚してたって違う人を好きになることはある」と言われて、思わず口論になってしまったことがありました。
当時の私はそんなことあってはいけないことと思っていたし、自分も絶対夫を裏切らない、と思っていたので、私は、「そんなのありえない、結婚相手以外を好きになってしまうなんて裏切りだし、やってはいけないこと。気持ちが変わっちゃいけないし、そんなのおかしい！」と反論したのでした。
その時の私は、結婚後に気持ちが変わるなんて理解できませんでした。それは、裏切り行為だし、何より自分は絶対にそんなことしないと強く思っていたんですね。だから、みんなそうするべきだし、もちろん自分のパートナーにも同じ気持ちでいてほしかったのです。
ですが、あれから十数年。さまざまな経験をしてきて、だんだんと私の考えも変わってきたんですね。このきっかけで大きく変わった、というような出来事はありませんが、気持ちは変わるものだと思うようになったのです。
そして、よく考えると人の気持ちが変わることなんて本当は日常的に当たり前のことなのですね。昨日まで欲しかったものが今日は欲しくないとか、洋服や髪形の好き嫌いだってどんどん変わっていきます。「気が変わった！」って言葉もみんなよく使うと思います。
ただ、それが恋愛になると移り気はしてほしくないと思うのが普通です。好きになった人が移り気で違う人のほうを向いているのは、なんとも切なく、悲しく、辛いものですからね。
でも、人の気持ちは変わるもの、と思っていた方が自分が楽になるんです。浮気はだめだけど、気持ちは変わるのが普通なんだな、って思っていると自分の心に余裕ができて、相手の気持ちもまたまた変わってくるのです。とは言っても浮気は本当にいけません。笑
紫陽花を見ていると、どうしても「移り気」の花言葉ばかりが頭に浮かびますが、意外な花言葉もありますね。
諸説あるようですが、「辛抱強い愛情」とは、しとしとと降り続く雨の時期に耐え忍んで咲いている姿から「辛抱強い愛情」という花言葉がついたとのこと。
「元気な女性」とは、フランスの花言葉で、フランスでは紫陽花の開花シーズンはカラッとしたいい気候なので、カラフルな色の紫陽花がいい気候の時期に咲くことから元気な女性のイメージと言われているそうです。
紫陽花の花言葉は、移り気だけじゃないんですね。とってもいい花言葉を持った花だったと改めて知りました。これからの季節、街に紫陽花が溢れて目を楽しませてくれると思います。そんな紫陽花を見たら、たくさんの花言葉を思い出してみてくださいね。
