今日のお花は、『トケイソウ』
花言葉は、『聖なる愛』『信じる心』『信心』
『宗教』『熱情』『宗教的熱情』など
トケイソウ、こんな花があるとは知りませんでした。雄しべが時計の長針、短針、秒針のように見えるからこの名前がついたそうですが、英語名は「パッションフラワー」
このパッションは、情熱という意味ではなく、キリストの受難を意味するそうで、宗教的な花言葉があるのは、このトケイソウがキリストの処刑を象徴する花とされたためだそうです。
花も初めて知りましたが、花言葉にこのような宗教的なものがあることも初めて知りました。信じる心、聖なる愛、信心など、何かとても奥深い意味があるように感じます。
そして、日本では多くの日本人は仏教徒だと思いますが、他の国の人たちのように日本人は自分の宗教について深い信仰を持ち、真剣に考えている人は多くないのではないでしょうか。
私も実家にはお仏壇がありお寺の檀家ということもあって、うちは仏教なんだなぁ、と子どもの頃から思ってはいたものの、同じ家の中には神棚もあります。
神棚は、神様を祭っているものですよね。小さい頃は、神棚には手を叩き、仏壇には手を叩かないでチーンと鳴らしてお供え物をするんだよ、と親から習っていました。何の不思議もありませんでしたが、よく考えると宗教的にはおかしいですよね。
そして、そんな神棚と仏壇がある家で育った仏教徒だと思っていた私は、結婚式はキリスト教の大きな教会で挙げました。どうしてもウエディングドレスが着たかったんです。そんな自分を「もはや仏教徒ではないじゃないか!」と自分でも思います。笑
キリストの前で永遠の愛を誓ったのにそれも結局は破ってしまって、また実家へ帰ったらお仏壇に向かってチーンと先祖を思って手を合わせ、神棚にはパンパンと手を叩いて祈る私です。笑
多分、多くの日本人が同じような感じだと思うのですが、本当は日本人は無宗教と言ってもいいほど宗教に対する意識が低い民族ですね。なので、自分がそんな意識だからと信仰深い外国の方の自分の宗教に対する意識を軽く考えた発言などをすると相手の方には侮辱されたと思われても仕方ないので気を付けましょう。
信仰は自由ですし、その人にとって心が救われる祈りができるということは素晴らしいことです。ですので、宗教に無頓着、無関心な日本人は、宗教に熱心な人たちのことを理解できないことも多いかと思いますが、その人にとってはとても大切な信仰心ですので、少なくとも軽い発言はしないようにするのがマナーですね。
ところで、私が昔住んでいた国は、日本よりずっとずっと敬虔深い仏教国だったのですが、ある日、お寺を観光しているときに現地のガイドさんにこんなことを言われたことがありました。
「日本ではお寺の跡継ぎがその寺の息子だって聞くけど本当かい?お防さんは女性に触ってはいけないのに、日本では結婚してもいいのかい?とても信じられない!!」と。
そうなんです。その国ではお坊さんはとても尊敬されていて、バスにもお坊さん優先シートがありますし、とにかく女性はお坊さんに触れてはいけない。体だけでなく袈裟にもです。ですので、飛行機に搭乗されてきたときにもサービスするのはスチュワートです。女性は一切サービスできません。
それほどの敬虔な仏教徒の国の人から見たら、日本のお坊さんは自由すぎてとても不思議に見えることでしょうね。そう言えば、私の実家がお世話になっているお寺もご住職のご子息が跡を継がれて、小坊主さんだったのがだいぶいいお坊さんになってきた、と母が申しておりました。ちなみに、法事が終わった後の宴席では肉も魚も食べるし、お酒も飲みます。日本ってホントに自由ですね。