暑い季節になりましたね。真夏の太陽がギラギラと照りつけています。
この太陽、日本の子どもが絵に描くと赤で色をつけますね。
でも、アメリカの子どもが描いた絵では、黄色で塗られているのだそうです。私も子どものころは、赤で描いていましたが、皆さまはどうですか?
心の中は何色?
さて、皆さん、太陽の色はさておき、心の中の色は何色でしょうか?これは、太陽どころではなく、人によってそれぞれまったく違う色が思い浮かんでくると思います。
昨日、宝くじで大金が当たった人は、もうハッピーで仕方なく、心の中までゴールドだとか、恋人ができたばかりの人は、幸せオーラのピンク色とか。こんな風に心を色で表すといろいろな色が出てきますね。
でも、悩みを抱えた人の心の中は、あまり明るい色ではないと思うのです。黒が悪い色というわけではありませんが、暗い色の代表として黒があげられるように、悩みを抱えている人の心の中は黒色や黒に近い色になってしまっていると思います。悩みごとがあるときは、暗い色、黒やグレーで心がうまってしまっているので、心が重くしんどい状態になっているのですね。
では、どうすれば、心の中をもとの明るい色に変えることができるのでしょうか?
心の中の悩みの色を消すには?
私は、カウンセリングの際に、このように心の中を色に例えて「今、心が暗い色で埋まってしまっているので、明るい色を取り戻しましょう。」ということをよく言います。
心の中の色が絵の具だと考えてみてくださいね。悩み事、辛いことが多いほど、真っ黒に近い暗い色です。それをどのようにすれば明るい色になると思いますか?
それは、簡単ですね。白色の絵の具を足していくんです。黒に白を混ぜるとグレーですね。
では、その割合が圧倒的に白が多ければ、もうグレーだともわからなくなり、ほとんど白色に近づきます。悩みの黒色が少ないほど早く白になりますし、明るい色の白が多ければ多いほど、黒が多かったとしても、白色に近づくというわけです。
どうやって白色を足していくの?
そうは言っても、心の中は絵の具でできているわけではありませんね。
でも、絵の具で例えるとわかりやすかったと思います。
人の心の中は、嬉しいことや幸せなことよりも、悩み事や嫌なことが多くなると暗くなってしまうということですね。悩み事にはいろいろあると思います。仕事の悩み、恋愛の悩み、人間関係の悩み。
そんな重い悩みを簡単に白色に変えられるわけがない、と言う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、すぐには難しいかもしれませんが、心の中に白色の絵の具を足すクセをつけておくと、心が楽にいられるようになりますので、嫌なことがあった時には試してみてくださいね。
心が辛くなったとき、悩み事が出来たとき、あなたの心に白色の絵の具を足しましょう。その「白色の絵の具」とは、あなたがワクワクするような出来事や、過去の楽しくて仕方がなかった時のことです。
あなたが叶えたい夢を考えるとワクワクしますね。どんなことでもいいんです。やってみたいこと、手に入れたいもの、それらを想像してみてください。もうワクワクが止まりませんね。スカイダイビングをしてみたい。エベレストに上ってみたい。世界一周をしてみたい。など。
もし、ワクワクすることが考えられない人は、自分の過去の出来事で最高に嬉しかったこと、最高に楽しかったシーンを具体的に思い出してみてください。その時の太陽や風を感じ、聞こえてきた音楽や周りの人の声、食べたものの味、見た風景など、その場にタイムスリップしたかのように思い出してみてくださいね。
こんな風に、嫌なことがあったときには、今の苦しみや悩みを飲み込んでしまうほどの楽しくてワクワクする夢や、過去の最高に楽しかった場面を頭の中で考えるというクセをつけておくと、だんだん嫌なことを考えない思考になります。そして、悩みができたときも今までより早く解決できるようになります。
人間は、体だけでなく、脳も訓練ができるんですね。すごいことです。イラッとしたとき、落ち込んだとき、ちょっとずつ試してみてくださいね。
悩み事は、ないに越したことありませんが、しかし、多かれ少なかれ誰でも持っているもの。こんな考え方もあるんだと覚えておいてくださると嬉しいです。
~最後に、ひとり言~
そういえば、冒頭で書いた太陽の色ですが、私の息子は確か小学校2年生のころ、緑や赤、黄色、青などの色を使って、ぐるぐる巻きのような図柄で画用紙いっぱいに大きな太陽を描きました。最後には、絵具のついた筆を画用紙の上で振って、鮮やかな太陽の上にたくさんの絵の具が飛び散ったダイナミックな絵でした。
今思うと、大人の発想では考えられない、とっても芸術家っぽい絵でした。そして、賞をいただき、市民センターのようなところだったと思いますが、発表されて見に行きました。
子どもの固定観念に囚われない発想って素晴らしいと思うとともに、大人も歳をとっても頑固にならず、柔軟な発想を持っていなければなと感じます。私は、その時に息子の才能に気付かなかったことと、もっと褒めてあげればよかったと反省しきりでございます。