育児の悩みはそれぞれ
今日は、育児でお悩みだったクライアントさんのカウンセリングの感想をご紹介いたします。
こんな風にすっきりとした気持ちになっていただけて、私もとても嬉しいです。
このMさんは、幼稚園に通っているお嬢さん(4歳)のことでご相談に来られました。
お悩み事は、大まかにまとめると「何でも自分できちんとやろうとして、わがままもあまり言わない娘は何か我慢し過ぎているのではないか?」ということでした。
その他こまごましたお話もありましたが、概ねこのようなお悩みでした。
この感想は、カウンセリングを受けて最終的にMさんが感じた気持ちです。
今、このお悩みを読んで、「しっかりしていて、わがまま言わないなんていいじゃない!そんなの悩みじゃない!」
と思われる方もいらっしゃると思います。
私も自分の息子が、それはそれは、手のかかる子でしたので、もし、同じ幼稚園時代にこんなことをママ友が言ってきたら、贅沢な悩みだ~~~、と思ったに違いありません。
でも、悩み事は人それぞれ違うんですね。
このMさんにとって、頑張りすぎているお嬢さんは子どもらしくなくて、自分がそうさせているのではないか、もっと子どもらしくわがまま言ったほうがいいのではないか、このままでいつか疲れてしまわないか、と心配されていたんですね。
ですので、これも立派なお悩みごとなのです。
そして、話してみて、ちょっとの気付きがあるだけで心が軽くなって、自然にいい方向へ向かうことができるのですね。
育児って大変?
では、ここで育児についてちょっとだけお話ししましょう。
毎日のニュースでも、育児に関することが取り上げられることが多いですが、どれもあまりいいニュースではありませんね。
・幼児虐待
・育児放棄
・保育園問題
などなど、どれも育児で様々な悩みを抱えた親がかかわっているニュースです。
保育園問題では、つい最近大きく取り上げられた「保育園落ちた、日本死ね!」という言葉も衝撃的でしたね。
そして、どのニュースも親が抱えているストレスが形になって表れたもので、やはり育児は大変なものなのです。
私自身も育児経験がありますので、その大変さは理解しています。赤ちゃんは、オギャーと生まれた瞬間から一時たりとも休んではくれません。一日24時間、あんな小さな赤ちゃんに振り回される日々がやってくるのです。
私は、出産するまでは赤ちゃんいつも可愛くてすやすや寝ていて、ニコッと笑って、可愛い洋服を着せて散歩して、などと、いいことばかりを考えていました。
しかし、いざ産んでみるととんでもない!
なんだか知らないけどオギャーオギャーと泣いてばかりだし、オムツかえたと思ったらまたブリッ!!ええ?また、オムツかえるの?とかは当たり前。
抱っこして抱っこして、そして抱っこして、やっと寝た~~と思って布団に置いたらまたギャ~~~~~~!と泣き始めてやり直し。
私、家の中で抱っこひもで4時間抱っこしたことありますからね。それはそれは、もうヘトヘトでした。
それでも、寝顔を見るとホッとするし、何よりやっぱり母性本能があるので自分の子どもはとっても可愛いいんですね。
だから、育児は大変だけど、赤ちゃんにはそれ以上の可愛らしさがあるので、親をメロメロにして自分の世話をさせる力があるんですね。
這えば立て、立てば歩めの親心
しかし、赤ちゃんの成長は目覚ましく、どんどん大きくなり、そうするうちに「這えば立て、立てば歩めの親心」が親の心の中に芽生えてくるのです。
同じ時期に生まれたよその家の赤ちゃんはもうハイハイができるのに、とか、もうおしゃべりしようとしているのに、とついついよその赤ちゃんと比べてしまうものです。
中には、育児書とにらめっこしているお母さんも少なくないと思います。
かつて私もそうでしたが、今思うとそんな心配しないでよかったのに、と思うことばかりです。
でも、赤ちゃんの成長は気になりますよね。何か月でおよそ何センチくらい、何キロくらいと育児書には書かれてますし、今の時代はインターネットからも多くの情報を得ることができます。
しかし、そんな一般的な育児書通りに赤ちゃんは育つわけがないのです。
よく考えてみてください。大人になったって、背の高い人、低い人、太った人、やせた人、体格だけでも様々な人がいますよね。
そのようなことも育児しているときには忘れていて、ついつい、これくらいの月齢になると、これくらいの成長ができなくてはいけない、と思ってしまうのですね。
そして育児がストレスに・・・
そして、成長は体だけでなく心もどんどん成長しますから、やがて感情を表すようになり、親の思い通りにならないことがどんどん増えてくるのですね。
特に、「魔の2歳児」という言葉まであるように、2歳くらいになると自我が芽生え、何を言ってもイヤイヤ、やりたい放題の子どもになる子もいます。
ただでさえ体力を使う育児で、子どもがどんどん思い通りにならなくなる。そうすると、一日24時間営業で頑張っているお母さんにもどんどんストレスがたまります。
ストレスがたまってくると、吐き出すところがないお母さんは、本当は可愛くて仕方がない自分の子どものはずなのに子どもにあたってしまったり、ときには手が出てしまうこともあるかもしれません。
孤独なお母さんは、一人で悩みすぎて育児ノイローゼになってしまう人もいるのですね。
お母さんの幸せは、子どもの幸せの種
しかし、お母さんが悩んでいようと疲れていようと、子どもはエネルギーに満ち溢れていますから、お母さんの気持ちなどそっちのけで元気いっぱい。本当に毎日が子どもとの戦いなのですね。
元気いっぱいの子どもには、お母さん自身が心身ともに健康でないと向き合うことができません。
お母さんの元気がなくなると、子どもにとっても健全な環境が崩れていってしまうのです。
このような時期に、自分の心が疲れてきている、ということを誰かに話すことができれば、多くのお母さんが救われるのですが、多くの人はそれがなかなかできません。
育児がだんだんストレスとなってくるとお母さんはどんどん孤独感を感じて、悩みを抱え込んでしまうからです。
でも、そんな時は、一人で悩まないで誰かに話を聴いてもらいましょう。
お母さんが少しでも自分の気持ちを発散して抱えているストレスを外へ出すことができたら、子どもにも明るく接することができますね。
そして、お母さんが元気で明るく楽しく育児をしていると子どもの心は豊かに育ち、将来大きな花を咲かせることができるでしょう。
お母さんの幸せな気持ちは、子どもの幸せの種まきなんですね。
ですので、今、育児の悩みを少しでも軽くすることができれば、将来は家族みんなが悩みがなく楽しく過ごすことができるのです。
逆に、今の育児の悩みを抱えたまま子どもに向き合っていると、その悩みは将来もっと大きな悩みになってしまうことも考えられます。
その上、子どもにもストレスがたまるような悪循環になると、知らぬ間に子どもの心にも傷がつくこともあります。
子どもの心に傷がつくと、それはインナーチャイルドという種ができ、将来大人になってからよくない形で表れてしまうこともあるのです。 ※インナーチャイルドについては別の記事に掲載します。
先述したとおり、一つの命を育てるということは素晴らしいことですが、その反面大変なことがたくさんあります。
今、悩みを抱えているお母さんは、その悩みを誰かに話してくださいね。
あなた自身の笑顔、幸せが子どもの幸せになるということを忘れないようにしましょう。
ひとつ何かをおろせたような、前を向いてすくっと歩けるような、そんな爽快感を私はいつも感じています。
実際、中島さんに子どもの話を聞いてもらうまではモヤモヤしてたんですけど、このままで良いんだなって、今はとにかく目を掛けてあげたら良いんだなって自信がつきました。
それ以来、なにも悩んでません!