遺族の心のサポートカウンセラーの佐藤さおりさんのご紹介
今日は、遺族の心のサポートカウンセラーの佐藤さおりさんのご紹介をいたします。
さおりさんは、ご自身のお父様を自死で亡くされました。その時にとても辛い思いをした経験から同じように辛くて苦しんでいる遺族の心のケアがしたいと、カウンセラーを志して勉強され、今個人で活動をされています。
経験した人にしかわからない、本当に辛い出来事。
今、同じように苦しい思いをしている人がいらっしゃったら、さおりさんに話を聞いてもらってください。
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こんにちは。
遺族の心のサポートカウンセラーの佐藤さおりと申します。
私は、4年前に父親を自死で亡くしました。
亡くなってすぐは、葬儀の事や法的な手続きに追われ、悲しんでいる暇もなく、また私がしっかりしなければと、感情に蓋をするように忙しく振る舞っていました。
明るい気持ちで毎日を過ごそうと頑張っていたある日、
「あれ?私はなんで生きているんだろう。」
「生きているものは、みんないずれ死ぬのに、なんで生きなきゃいけないの?」
と突然生きる気力を失いました。
気力も湧かず、生きていることが辛く、苦しい毎日でした。
そんな思いを一人で抱えるのは辛く、「この人なら父の自死について話しても大丈夫かな?」と思い相談してみることにしました。
信頼できると思っていた人から、「お父さんが亡くなったのは、家族の会話が足りなかったからじゃないの?普通なら悩んでいたこと気付けたでしょ。」
「ご先祖様の供養が足りないんじゃない?気を付けないと次も誰か自殺するよ。」
と衝撃的な言葉を次々とかけられ、とても傷付き深く心を閉ざしてしまいました。
傷付いた私は、心療内科の先生に相談しました。
先生は、喪に服す大切さ、感情を押さえ込まない事、相談相手を選ぶ事の大切さ、
そして私の学びたい事について真剣に話を聞いてくれ、背中を押してくれました。
それは、私のように傷付いた自死遺族の方のサポートをする事、グリーフケア(遺族の心のケア)を学び少しでも多くの人の役に立つ事。
先生は私の学びに役立つ書籍や、心のケアの仕方を教えてくれました。
グリーフケア・アドバイザーの講座を受け、心療内科でカウンセラーとして働き、自分自身に起きた心と身体の反応は、正常の事だったんだと思え、同じような死別体験をされた方のお役に立てるかもしれないと思い、このプログラムを提供することに致しました。
一生立ち直ることはできないかもと思っていたのですが、亡くなった父との思い出とともに日常を過ごすことが出来ています。
悲しみを無理に忘れるのではなく、悲しみを生きる気力へと変えていきませんか?